読書支援図書館の取り組みについて

乳幼児

ブックスタート(※1)
蘭越町では生後3~4ヶ月の赤ちゃんを対象に、絵本のプレゼントをしています。赤ちゃんとご家族が絵本を介して心触れ合うひと時と絆を深めて欲しいという願いを込めて、数種類の絵本の中からお気に入りを2~3冊選んでいただき、お渡ししています。また、赤ちゃんには図書館の利用者登録をしてもらい、そのご家族にも登録をおすすめしています。(隔月開催)
ちっちゃいほんだな
町内の保育所・幼稚園の園児たちが定期的に来館し、図書館スタッフにブックトーク(※2)や読み聞かせをしてもらった後、園児一人ひとりが自分の好きな本を数冊選び、その本を各保育所・幼稚園の施設内文庫(※3)とします。小さい頃から図書館に親しんでもらえるよう工夫した取り組みを行います。(毎月開催)
おはなしひろば
館内えほんのへやで、ボランティアによる大型絵本の読み聞かせや紙芝居、エプロンシアターなどを取り入れたおはなし会を行います。(毎月開催)
▲ちっちゃいほんだな
▲おはなしひろば

小中学校

学校図書館巡回派遣事業
花一会図書館の担当司書が小中学校を巡回し、司書教諭の役割を補い、学校図書館司書の役割を担って学校図書館の管理、運営・利用指導などを行います。また、各学校の学校図書館の年間利用計画の作成や実施を支援協力し、積極的な学校図書館の利活用を図ります。
  1. 図書館管理
    担当司書が週に1度巡回し、館内整理や展示を行います。
  2. 授業支援
    ・調べ方授業や並行読書のためのブックトークなどを提案し、学級担任と打合せの上行います。
    ・各教科単元で活用できる資料を提案し、収集・貸出を行います。他学校図書館や北海道立図書館の蔵書も活用し、児童・生徒数に合わせ十分な冊数を提供します。
学校図書館巡回ニュース
小中学校の先生向けに配布しています。各校での支援授業の様子や、学校図書館の状況などをお知らせします。(不定期発行)
学校図書館図書センター事業
花一会図書館の図書(蔵書)管理システムに学校図書館も組み入れ、学校図書館の選書協力・図書購入・図書受入事務、廃棄図書選書・処理、町内小中学校~花一会図書館間での相互貸借などを一元的に行います。
職員室文庫
先生たちの読書支援のため、小中学校・高校の職員室に1~2か月交換で文庫を設置しています。
▲授業支援(ブックトーク)
▲授業支援(調べ方授業)

小学校

学級文庫の設置・配本
「子どもたちの傍に、常に本を」を合言葉に、花一会の本を各学級へ団体貸出しています。各学級の読書レベルに合わせたり、児童や先生からのリクエストにも対応します。(「みんなの本だな」と合わせて年5回ほど配本します)
みんなの本だな
町内2つの小学校に出向き、国語科の授業時間内に図書館スタッフ・読書ボランティアによる読み聞かせやブックトークを行い、その後児童が自分で選んだ本で学級文庫を作ります。児童の「本は楽しい」「読んでみたい」という気持ちを引き出すため、スタッフとボランティアによる読み聞かせやブックトークの練習会も欠かさず行います。(各校年2回開催)
長期休み前個人貸出
夏休みと冬休み前に、小学校の休み時間を利用して児童へ花一会の本を個人貸出します。先生への貸出も同時に行います。(貸出期間は夏・冬休み終了まで)
▲みんなの本だな
▲長期休み前個人貸出

中学校

学級文庫の設置・配本
「子どもたちの傍に、常に本を」を合言葉に、花一会の本を各学級へ団体貸出しています。各学級の読書レベルに合わせたり、生徒や先生からのリクエストにも対応します。(「ひろがる本だな」、「生徒が選ぶ学級文庫」と合わせて年5回ほど配本します)
ひろがる本だな
小学校「みんなの本だな」の中学生版です。中学校の授業時間内に図書館スタッフ・読書ボランティアによるブックトークを行い、その後生徒が自分で選んだ本で学級文庫を作ります。「みんなの本だな」同様、練習会を行います。(年1回開催)
生徒が作る学級文庫
中学校で貸出用展示会場を作り、そこで休み時間に全生徒が本を選び学級文庫とします。
▲ひろがる本だな

その他

子ども読書活動推進計画(第3次)
学童保育所移動図書館
学童保育所に出向き、小学生を対象に読書ボランティアによるおはなし会、図書館スタッフによる本の個人貸出、施設内文庫の配本を行います。(月1回開催)
放課後子ども教室移動図書館
放課後子ども教室に出向き、小学生を対象に図書館スタッフによるブックトークやおはなし会、本の個人貸出を行います。(月2回開催)
▲学童保育所でのおはなし会

一般

その他

移動図書館
町内の昆布温泉病院・高齢者センターこんぶへ出向き、本の個人貸出を行います。(月2回)
高齢者(独居)への貸出(地域包括支援センターと協同)
地域包括支援センター職員が高齢者宅(独居)へ訪問する際に図書館の本を持参し、希望する方へ本を貸出します。
どこでも花一会
保健福祉センター・高齢者センターこんぶ・高齢者センターめな・目名出張所・通級指導教室(蘭越小学校内)に施設内文庫を配置し、町民がどこでも自由に図書館の本を借りられるよう目指しています。
おはなし会
高齢者センターこんぶ・高齢者グループホームらんこしでボランティアによる読み聞かせや歌、エプロンシアター(※4)などを取り入れたおはなし会を行います。(月1回開催)
図書館便り
スタッフや利用者さんのおすすめ本紹介や図書館情報をお伝えします。(隔月発行)

ブックトーク

  • ※1ブックスタート
    絵本を贈り、絵本を介して赤ちゃんと保護者の絆を深め、子育てを支援する活動で、平成4年(1992年)イギリスのバーミンガムで始まりました。蘭越町ではこの活動を平成21年(2009年)から開始しました。
  • ※2ブックトーク
    数冊から十数冊の本をあらかじめ定めたテーマに沿って、関連付けながら紹介する読書活動を進める一つの方法。子どもに対して、自ら本を読んでみようと思わせることを目的としており、単なるあらすじ紹介とは異なる。このため、子どもが興味を持つよう、本の中で紹介されたものを用意したり、作ったりしてバラエティに富んだ演出をする場合もあります。
  • ※3施設内文庫
    団体貸出(団体・グループなどを対象とする比較的長期間の貸出)の手法を利用し、学校・保育所・幼稚園・地区施設などにまとまった冊数の本を配本し、文庫(閲覧・貸出用図書)として利用するものです。学校の場合は学級文庫という。
  • ※4エプロンシアター
    胸当て式のエプロンを舞台に見立て、人形をエプロンに貼ったり、外したりしながら演じる人形劇です。