蘭越町周辺の海産貝類



蘭越町沿岸から採集された貝類。新ヒザラガイ目Neoloricataおよびカサガイ目Patellogastropoda。

熊による海から陸への物質輸送



熊は、サケ科魚類の遡上時期に摂餌し、そのリンや窒素などの栄養を多く含む糞を陸上で排泄し、海から陸への物質輸送に高く貢献していることがわかっています。一方で、サケ科魚類の遡上期間を除く期間においては、それほど知られていませんでしたが、今回の調査で、貝類や甲殻類を海で積極的に摂餌し、それらを含む糞を陸上で排泄していることがわかりました。写真左は、熊の糞中から発見された貝類。写真右は、貝類と甲殻類が多く含まれる熊の糞。

進化生物と種分化



生物の種分化がどのような課程を経て起こるのか、そのことについて貝類を対象として調べています。写真は、港の外側 (A、B) と内側 (C) で著しく貝殻形態が異なるクロタマキビ。

日本海の平均水温上昇に伴う群集生物への影響



貝類、海藻を対象として、北海道西岸地域 (松前から稚内) に定点を設け、モニタリング調査をしています。このことにより、水温上昇による生物への影響と、イベント前後で、群集生態へのダメージが評価できます。

所蔵標本について

学術的価値が特に高い標本については、SMRZ (Shellfish Museum of Rankoshi, Zoology) の所蔵番号を与えています。